飼い主大学へ

土曜日から1泊で優良家庭犬普及協会が主催する飼い主大学へ行ってきた。土曜日は水越先生の「トレーニング概論」、日曜日は金子先生、長谷川先生、鬼澤先生による「トレーニング実践」。

この飼い主大学、今まで優良家庭犬普及協会は試験がメインだったが、今後は優良飼い主を育てることも2本柱に行うという方針から今年から始まった。

初日のトレーニング概論は10時から午後4時までみっちり水越先生のお話。でも水越先生のユーモアあふれるお話は飽きることはなかった。犬が学習する仕組みから強化のお話、罰の弊害のお話。

よく犬は順位を気にする動物なので、飼い主は必ず犬より上の順位でなければならないという人がいるが、このごろの研究では動物種が違う人間と犬の間に階級制は存在しない、上下関係は考えないというのが主流。しかも犬同士の階級制は犬種によって違い、テリア以外の犬種では存在しないかもという研究結果もあるとか。

もちろん人間社会の中で犬がうまく生活できるように指針を与えてあげるということは大切。そういうリーダーシップは必要。

この日の授業の最後に犬を体験してみるというコーナーがあった。上から近づく、走って近づく、呼吸をとめて触る、リラックスして触る。驚いたのは呼吸をとめて触るときとちゃんと呼吸をして触るのとでは手の柔らかさが全然違うということ。一度やってみるとおもしろい。

2日目は3人のインストラクターによる3部構成の授業。それぞれの先生の特徴ある、そしてとてもわかりやすい内容だった。

3人とも共通であったのは「何をトレーニングしたいのか自分がはっきりイメージを持つ」ということ。特に金子先生の「どうしたいのかを否定文ではなく、肯定文で表す」というのがわかりやすかった。「お散歩で引っ張らないようにしたい」「吠えないようにしたい」というのではなく、「横について歩いてほしい」「大人しく待てをしていてほしい」。私たちはとかく何かをしてほしくないということを考えるが、どうしてほしいのかを明確にイメージするということが大事。

すべてとても充実した内容だったが最後の鬼澤先生の「こんなことをやっていてどうなんだろうと疑問に思うとき、犬のうれしく楽しそうな顔をみると自分は間違っていなかったんだと実感できる、犬も人も楽しいということが大切」という言葉が印象的だった。

これからもこの講座は飼い主大学以外でも行っていくかもということだった。

会場で販売されていた子どもたちのための動物愛護の本。「犬を飼うってステキですーか?」の獣医師であり、イラストレーターである対馬先生の漫画と山崎先生、山口先生の解説つき。


せっかく都会へ行ったので、いつもネット購入しているジョージへ。ビーちゃんとココアへお土産。駒沢は他にも犬関連のお店がたくさんあった。犬OKのおしゃれなカフェもあったりして。都会だわ〜。

Commented by ネオパパ at 2009-09-07 23:07 x
いつもながらmakiさんの探究心の深さには敬服します。
読んでいるだけでも、飼い主大学の内容を感じることができました。
そのような中で、まだまだレベルの低い私には、「犬を飼うって素敵ですか?」の内容がわかりやすくかつ犬を飼う上での大切な事を教えてくれる教本の様な気がしました。
子供たちにも伝えたい内容ですので、ネオのブログでも、紹介させていただきます。
Commented by maki at 2009-09-09 08:35 x
ご紹介くださってありがとうございます。
このお話の一番最後「犬の純粋な愛とたくさんの思い出をかけがえのないものと思える人だけが犬を飼ってください」というところでいつも泣けてしまうんですよね。実際に犬たちと暮らしてみて、本当にそのとおりだと思います。
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by bee_cocoa | 2009-09-07 09:55 | トレーニング | Comments(2)

始めたばかりのスローライフにやってきたビーちゃん。ビーちゃんを通して広がった世界、出会った人々。あなたはまさに「運命の犬」。


by maki