軽トラのおじいさん

昨日我が家の軽トラの車検だった。車屋さんに取りにきてもらって、終わったら届けてもらう。なぜなら私が軽トラを運転できないから。

夕方のお散歩から帰ってくるとちょうど届けにきてくれた車屋さんが代車の軽トラに乗って帰るところだった。軽トラに反応するビーちゃん。運転している人が白髪だともう目がくぎづけ。見えなくなってもしばらく軽トラの走り去った方向を見つめて動かない。

ビーちゃんは白い車に乗っている人、特に軽トラ、特に白髪の人に反応する。その反応からビーちゃんの前の飼い主は軽トラに乗った白髪の男性というのが想像できる。軽トラにも乗せてもらっていたらしく、我が家の軽トラに乗るのもうまい。

以前は「ビーちゃんは前の飼い主が迎えにきてくれるのを待っているのかな」などと思っていた。が、今はそう思っていない。ビーちゃんの頭の中には「軽トラに乗った白髪の人が来ると良いこと、楽しいことが起こる」と強くインプットされている。それが前の生活では唯一のビーちゃんの楽しいことだったのかもしれない。一日中軽トラに乗った白髪の人が来ることだけを待っていたのかもしれない。だから今でも「軽トラに乗った白髪の人=良いこと」というイメージが残っている。人は誰でも白髪であれば良い。

今のビーちゃんの生活ではそれほど強く待ちわびることがなくなった。私がいつもそばにいるからだ。お留守番であっても一日一人ということはない。だからといってベタベタするわけではない。お互いが相手の存在を感じながら、自分の空間の中で自分の良いように過ごしている。

この生活をビーちゃんがどう感じているかわからない。軽トラのおじいさんを待ちわびていたときの方が一つの喜びの度合いは大きかったかもしれない。

でもあきらめることの多かった以前の生活。今の生活では、人と暮らす中にうれしいこと、楽しいことはいっぱいあるんだということを教えてあげたい。軽トラのおじいさんがいなくても。
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by bee_cocoa | 2008-02-16 10:45 | スローライフ | Comments(0)

始めたばかりのスローライフにやってきたビーちゃん。ビーちゃんを通して広がった世界、出会った人々。あなたはまさに「運命の犬」。


by maki