ビーちゃんの目標

久しぶりに心から共感できる言葉を見つけた。「犬の身体はフードを食べて生きているけれど、犬の心は飼い主の愛情を食べて生きている」。Dr.野村の言葉。とても有名な獣医らしい。


人間をはじめ感情が豊かな動物は仲間との接触で感情を表現することを学んでいく。赤ちゃんのころ、親から相手にされなかった子ども、飼い主から相手にされなかった子犬は人に対してどう感情を表現するのかを学べない。その子を見ること、話しかけること、笑いかけること、その子の動きに反応してあげることがとても大事なのだと何かで読んだことがある。

ビーちゃんがご近所のコータくんやトレーニング先で会うゴローやチャイちゃんなど子どものころから人とたくさん接し、愛情をいっぱい与えられてきた子たちと明らかに違うのはうれしい気持ちの現し方。こういう子たちは名前を呼ばれるだけでうれしい、楽しい気持ちを表現する。


トレーニングの先生は「ビーちゃんは執着がない、何かをしてほしいという欲求がない、楽しいということがない。こういう子はトレーニングが入りにくい。でも、それは今まで長いことあきらめざるを得ない生活を送ってきたから。ビーちゃんが学んできたのはあきらめることだったのでしょう」と言う。

その一方で保護をしてくれたヨッシーさんは「ビーちゃんは雨露しのげて、食べ物に困らないだけでは満足しない、自分が幸せになりたいと望む子です」と言っていた。


今薪ストーブの前でくつろぐビーちゃん。このごろ、私や家人に身体をよせてくるようになった。この満足そうな顔を見ると、ビーちゃんが望んでいた幸せはこういうことだったのかなと思う。あきらめることを学んできたビーちゃんがこれから学ぶのは「私たちと暮らしている中にうれしいことがたくさんある」ということ。いつも心が満腹でありますように。

Commented by nagai at 2008-01-22 21:48 x
犬それぞれだと思いますけどね!
活発なこもいれば マイペースなこもいるし!
宅のエディ坊ちゃまは マイペースですよ 
明らかに アイコンタクトもあまりやらないですし しゃきしゃき動かないですからね 

飼い主さんの満足と笑顔が ワンの幸せだと思います。
Commented by maki at 2008-01-22 23:02 x
お宅へ伺ったとき、エディが速く動いていたので驚きました。相談会ではゆったりでーんとかまえているっていうイメージですから。
ビーちゃんも我が家に来た当初よりはるかにいろいろなことを表現できるようになったような。私たちがビーちゃんをわかるようになってきたからそう思うのかもしれませんが。
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by bee_cocoa | 2008-01-21 10:30 | トレーニング | Comments(2)

始めたばかりのスローライフにやってきたビーちゃん。ビーちゃんを通して広がった世界、出会った人々。あなたはまさに「運命の犬」。


by maki